2007年05月21日

消防吏員

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

消防吏員(しょうぼうりいん)は、市町村の消防本部に勤務する消防職員のうち階級を有する者をいう(東京都特別区においては首都機能を担う関係上、都として消防本部(都庁の下部機関の東京消防庁)を設置している)。
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消防吏員は戦前までは警察官の職種の一つであったが、戦後、警察から分離し、現行制度となった。消防吏員とは消防本部に勤務する消防職員のうち、消火・救急・救助・査察などの業務を行う者である。吏員という言葉が一般になじみがないため、警察官からの類推で消防官という通称が(採用試験案内のような公的書類にすら)用いられたり、階級のひとつにすぎない消防士が俗称として用いられる(警察官全般を巡査と言うようなもの)ことも多いが、法律上の身分呼称は消防吏員が正式な呼称である(ちなみに警察も戦後の一時期、地方公務員は警察吏員と呼称した)。消防本部の長たる消防長は行政規模や人口、消防吏員の員数によりその階級が異なり、東京都特別区の消防総監をはじめ、政令指定都市などでは消防司監や消防正監が多い。通常の市町村では消防監以上が消防長となる。消防長は消防本部管内の消防署を統括し、消防署は消防本部の司令を受けて消防署長の指揮の下、消防署総務・警防・予防各課と消火・救急・レスキュー各隊により消防行政及び火災救急の任務が遂行される。

また、近年、日本において最も尊敬する職業として消防士という答えが多いとされる。消防団員との違いが理解されにくい面があるが、消防吏員が消防業務に専門的に従事する正規(常勤)の一般職地方公務員なのに対して消防団員は普段は別の仕事を持つ地域住民の志願者より採用される非常勤の特別職地方公務員である。

posted by room at 22:58| 職業のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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