バイアスロン(biathlon)とは、二種競技の事。ギリシャ語で“2つ”を意味する接頭辞bi-にathlon(競技)を合成した造語。
一般にはクロスカントリースキーと、ライフル射撃を組み合わせた距離競技を指す。1960年スコーバレー冬季オリンピックから正式種目となった。
競技は、個人、スプリント、リレー、から成り、個人は男子20キロメートル、女子15キロメートルで4キロメートル(女子は3キロメートル)ごとに、伏射、立射を合計10回行う。
スプリントは、男子10キロメートル、女子7.5キロメートルで3キロメートル(女子は2.5キロメートル)ごとに伏射、立射を合計2回行う。男子だけは最後の立射後のクロスカントリーが4キロメートルになる。
リレーは、男女とも一人7.5キロメートルを4人でリレーする。2.5キロメートルごとに伏射、立射、を2回行う。
日本においては銃器の個人所持が厳しく制限されているため、競技人口は極めて少なく、優秀な選手は陸上自衛隊の冬季戦技教育隊にほぼ集中していて、1998年の長野オリンピックで、冬季戦技教育隊の高橋涼子が6位入賞している。
国際的には競技用ライフルを使用するが、日本国内においてだけ自衛隊のライフル(64式小銃、89式小銃)を使用する大会がある。競技ルール的には「軍用銃」と分類され競技用ライフル選手とは別にレースが行われる。当然、選手は自衛隊員であるが競技人口は競技用ライフルの選手と比べ多い。 大会には陸上自衛隊の北部方面隊および東北方面隊所属の普通科連隊、特科連隊および海上自衛隊等のチームが参加している。
近年、競技用ライフルをアーチェリーに換えたアーチェリーバイアスロンが北欧を中心に広がっている。日本のおいても少数ながら競技選手がいる。
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