2007年05月02日

アニメーター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アニメーターは、アニメーションの制作行程においてものを動かす作業を担当する者のこと。

セルアニメーションなどで1枚ずつ絵を描く作画作業を担当したり、ストップモーション・アニメーションにおいて人形などを少しずつ動かして、動きを設計する作業を行なう。
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概要はプライベートアニメでは全ての作画作業を1人で行なうことが多いが、商業アニメではほとんどの場合分担制が敷かれ、作画作業は原画と動画に分けられる。

原画を担当する者は原画マンと呼ばれ、演出家と担当パートの打ち合わせをし、まず絵コンテを元にレイアウトを描き起こす。レイアウト作業ではカメラワーク、背景用の原図、動きのラフ等の絵を用意する(レイアウトのみ専門的に人を立てる作品もある)。演出はレイアウト上がりがコンテの内容、演出意図とズレがないかを確認し、必要ならば指示を入れ、作画監督(作監)に渡す。演出、作画監督の修正が入り、チェック済みとなったものが、レイアウトバックとして各原画マンに戻される。原画マンが作業するのは動きのキーポイントであり、その間の絵をつなげる作業は動画が担当する。複雑な動きが要求される場合は、あらかじめ原画の間に参考を足すこともある。動画を担当する者は動画マンと呼ばれ、原画と原画の間を補間するように絵を描き、これを中割りと言う。また、ラフに描かれた原画の線を拾いクリーンナップ(清書)作業を行なうのも動画の役割である。一般的に、新人アニメーターは動画を担当し、力を認められると原画を任せられるようになる。更に原画マンが経験を積むと作画監督となる。

作画監督は動きをチェックして修正したり、原画マンごとに異なるキャラクターの解釈をキャラクターデザインに基づいて修正して画面の統一を図る。アニメーター出身の演出の中には作画監督の領域までタッチすることもある。作品によっては作画監督間の絵のバラつきを押さえるために、総作画監督を立てることもある。

複数の原画マンで作画作業を行なう場合、キャラクター毎に原画を分担させる制作体制を取ることもある。この場合、作画の能率が低くなる代わりに、1人のキャラクターを1人の原画マンが一貫して責任を持つため、演技の設計が行ないやすく、また原画マン毎によるキャラクターの解釈(演技や表情)の違いが生じないというメリットがある。これに対して、日本ではカット毎に原画作業を分担することが一般的である。この方式は外注するには都合がよく、能率的ではあるが、短いカットのみの参加だとアニメーターの演技設計がしにくく、画面や演技の統一感が得られなくなるデメリットがある。そのため、この制作体制では作画監督の存在が必要となる。

アニメーターは単に絵が描ければいいだけでなく、キャラクターに演技をつける演技者としての才能も必要である。

色付けを行う工程は「仕上げ」と言い、アニメーターとは別の役職である。

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